COUNTRY:EL SALVADOR
生産国:エルサルバドル
エルサルバドルは中央アメリカの中部に位置する国です。
アメリカ大陸で最も小さな国ですが、人口の半分が30歳以下を占める、若さと活気の溢れた国です。
数年前までは内乱や自然災害の影響で国内情勢に様々な問題を抱えていました。
しかし近年、問題解決への取り組みに力を入れており、治安は大きく改善され、中米で最も観光客の多い国へと急成長を遂げました。
美しい海岸線と山脈などの雄大な自然環境を活かして観光業や農業が盛んに行なわれています。
中でもコーヒー栽培は国家にコーヒーノキが選ばれるほど重要な産業の1つで、多くの国民がコーヒーの生産に携わっています。
自然環境
活火山を含む山岳高原地帯が多く有するエルサルバドルは、主にその山々の裾野でコーヒーを栽培しています。
高い標高による寒暖差と火山灰性の肥沃な土壌を活かして高品質なコーヒーの生産が可能です。
雨季と乾季がはっきりと分かれているので、適度な雨量も確保することができます。
生産形態
生産形態は中規模農園が多く、農園単位でのロット形成するのが一般的。
規模が大きいため、収穫時は季節労働者を雇って収穫を手伝ってもらい、精製処理は委託するケースが多いです。
農園ではコーヒーと共にシェードツリーと木を栽培しています。
適度な日陰を作ることでコーヒーを必要以上の日射から守る他、土壌の浸食や森林消滅の防止にも大きな役割を果たしています。
インフラ設備やトレーサビリティも整っており、周辺国と比べて生産する体制も整っていると言えるでしょう。
味わい
生産されている主な品種はブルボンやエルサルバドルで発見されたパカスで、明るい酸と柔らかな甘みが特徴です。
また、ISICと呼ばれる国立のコーヒー研究所があり、そこで開発されたパカマラという品種も大きな注目を浴びています。
パカマラはジューシーな酸味と程よい甘みにしっかりと質感で、エルサルバドルのCOEではこの品種が上位の大半を占めるほど評価が高いため、国を代表する品種といっても過言ではありません。
格付け
エルサルバドルのコーヒー豆は栽培されている場所の標高によって格付けされており、標高が高くなるほど評価が良くなります。
等級表記
標高
SHG
1200m〜
HG
900〜1200m
CS
600〜900m
概要
国名:エルサルバドル共和国
首都:サン・サルバドル
人口:6,314,000人
面積:21,040k㎡
言語:スペイン語
宗教:キリスト教
年間コーヒー生産量:33,900t
Lineup of El Salvador
現在販売中のエルサルバドルのコーヒーはこちら
MALACARA / EL SALVADOR
マラカラ / エルサルバドル
ストーンフルーツやオレンジのような甘み
COUNTRY:HONDURAS
生産国:ホンジュラス
ホンジュラスは中央アメリカ中部にある共和国です。
熱帯雨林と高原地帯が広がる常春の過ごしやすい気候、美しいカリブ海のビーチ、豊かな食文化など魅力的な要素が多いホンジュラス。
その一方で、犯罪件数が多く治安は悪化、自然災害も多発しており、世界で最も貧しい国の1つとも呼ばれています。
国民の半数は貧困層で、多くの人々は農業で生計を立てています。
国の代表的な産業となっているのがコーヒー栽培で、不安定な経済状況の中でも中米最大の生産国になるほどの急成長を遂げました。
現在ではスペシャルティコーヒーも多く生産されています。
自然環境
国土の約70%に及ぶ高原地帯によって、昼夜の寒暖差が大きい場所を確保しやすいです。
さらにホンジュラスの土質は火山灰性土壌と粘土質の土壌がバランスよく混ざった土質が特徴です。
コーヒー栽培に適した栄養素を含みつつ、程よい保水力と水はけの良さを両立しています。
他の中米国と同様に同じ地域内でも自然環境が多岐に渡るため、コーヒーの味わいも様々です。
生産形態
社会情勢が不安定で設備が行き届いていないこと、気候の問題で均一に乾燥させるのが難しいことが原因でホンジュラスのコーヒーはコモディティコーヒーとして流通することがほとんどでした。
しかし近年では、小規模生産者に向けた技術研修や設備支援などが行われ、カップクオリティは飛躍的に上昇しています。
現在では恵まれた自然環境を活かした高品質なコーヒー生産に取り組んでいます。
生産に関わった農家や団体を細かく遡ることができ、トレーサビリティが整っていることもホンジュラスコーヒーの特徴と言えるでしょう。
味わい
栽培されているのは主にカトゥーラやカトゥアイ、パカスなどで、程よい酸味と甘みのバランスが良い味わいです。
特にパカスは明るい酸味としっかりとした甘みを感じるものが多く、近年人気のある品種です。
雨量が非常に多い国であるため、根腐れ病に耐性のあるパライネマという品種も生産されており、しっかりとした酸味とチョコレートのようなフレーバーが特徴的です。
格付け
ホンジュラスのコーヒー豆は栽培されている標高によって格付けされており、標高が高いほど評価が良くなります。
等級表記
標高
SHG
1200m〜
HG
900〜1200m
CS
600〜900m
概要
国名:ホンジュラス共和国
首都:テグシガルパ
人口:10,280,000人
面積:112,500k㎡
言語:スペイン語、英語
宗教:キリスト教
年間コーヒー生産量:400,674t
Lineup of Honduras
過去に販売していたホンジュラスのコーヒーはこちら
EL DIAMANTE / HONDURAS
エル ディアマンテ / ホンジュラス
ブドウやベリーのような落ち着いた果実感
COUNTRY:GUATEMALA
生産国:グアテマラ
グアテマラは中央アメリカ北部に位置する国です。
日本と同様にプレート同士がぶつかる地域に位置するため、国土の大部分は山岳地帯になっています。
「森の国」とも呼ばれる自然豊かなこの国は、立地を活かして多くの人々がコーヒー生産に関わっており、小さい国土ながらも世界有数のコーヒー生産地として発展を遂げました。
また、グアテマラはかつてマヤ文明が栄えた場所としても知られています。
国民の約4割がマヤ文明を起源とする先住民族で構成されており、様々な言語や文化が混在しています。
自然環境
コーヒーの多くはグアテマラ南部の山岳高原地帯と呼ばれる場所で生産されています。
標高の高い山岳地帯が広がっている他、適度な雨量やミネラル豊富な土壌、昼夜の寒暖さなど、コーヒー栽培に適した環境が整った地域です。
広大な山岳地帯を有するグアテマラは、場所毎に異なる土壌の質や地域特有の微気候などの様々な要因が絡み合うことで特徴の異なる多彩な味わいのコーヒーを育てることができます。
生産形態
グアテマラのコーヒー生産の特徴はドライパーチメントでの流通が増えてきていることです。
通常、生産者は収穫したチェリーをそのまま販売していますが、グアテマラでは生産者自身が精製処理、乾燥までの工程を行っています。
そうすることでコーヒーの品質の劣化を最小限に抑え、より美味しい状態で買い手に届けることができるのです。
また、コーヒー農園の多くが人口森林となっており、自然環境に配慮したコーヒー生産がなされているのも特徴です。
味わい
主に生産されているのはブルボンやカトゥーラ、カトゥアイなどで、中南米らしい柔らかな味わいが特徴です。
産地によって異なりますが、チョコレートやナッツのような甘みを楽しむことができます。
近年では上記の品種に限らず、パカマラやゲイシャ、パチェなど様々な品種の栽培に意欲的に取り組んでいます。
パチェはグアテマラで発見された品種で、病気に弱く栽培が難しいため流通する量は少ないですが、他の品種に引けを取らないフルーティさが特徴的です。
格付け
グアテマラのコーヒー豆は栽培されている標高によって格付けされます。
等級表記
標高
SHB
1400m〜
HB
1200〜1400m
SH
1050〜1200m
EPW
900〜1050m
PW
750〜900m
EGW
600〜750m
GW
〜600m
標高が高いほど等級が高く、高品質とされています。
国外に出回るのは主にPW以上で、それ以下のものは国内で消費されます。
概要
国名:グアテマラ共和国
首都:グアテマラシティ
人口:17,110,000人
面積:108,900k㎡
言語:スペイン語、キチェ語
宗教:キリスト教、マヤ文明系
年間コーヒー生産量:226,700t
Lineup of Guatemala
現在販売中のグアテマラのコーヒーはこちら
FINCA CALAHUTE / GUATEMALA
フィンカ カラウテ / グアテマラ
インパクトのあるシナモンや桜餅のような風味
FINCA CALAHUTE / GUATEMALA
エル コエグアル / グアテマラ
カカオのようなフレーバーとバランスの良い甘みと酸味
COUNTRY:PANAMA
生産国:パナマ
パナマは中央アメリカに位置する、北アメリカと南アメリカを繋ぐ国です。
東西に伸びるパナマの中心には国を貫く巨大な運河があり、大陸を回り込むことなく太平洋とカリブ海を船舶で結ぶ重要な場所として役割を果たしています。
運河による収入と金融業で潤っているパナマは、国の中心地には高層ビルが立ち並んでいます。
その一方で国土の80%は山岳地帯と熱帯雨林に覆われており、その約半分は自然保護区域に指定されています。
隣国コスタリカと同様、北米と南米から集まる豊かな生態系が特徴です。
自然環境
国の大半を山岳地帯が占めているので、コーヒ栽培に適した昼夜の寒暖差が激しい場所が多く存在します。
また、肥沃な火山性の土壌、豊富な雨量、多くの特殊な微気候などの環境に恵まれており、それらが合わさることで世界を代表する高品質のコーヒーを生産することができます。
近年ではコーヒー農園の周辺で観光地開発が進み、農地が脅かされることで生産量は減少傾向にあるようです。
生産形態
栽培は小中規模の家族経営農園が一般的です。
農園のオーナーは裕福な方も多く、収穫時には多くの季節労働者を雇って収穫することも少なくありません。
経済的に恵まれた国なので、優れた生産処理場が備わっていたり、インフラ設備も整っているので、労働環境はとても良いと言えます。
パナマのコーヒー栽培のもう1つの特徴としてトレーサビリティの精度の高さがあります。
細かく管理が行き届いている農園では、生産されたコーヒーの農園の畑の区画まで遡ることができます。
味わい
パナマを代表する品種といえばゲイシャです。
栽培するのが難しく、育てる生産者が少なかったため、以前はあまり注目されていませんでした。
しかし、2004年の「Best of Panama」というパナマの品評会に出品されたゲイシャ種のコーヒーが大きな注目を浴び、素晴らしいカップクオリティを秘めた品種として有名となったのです。
現在では多くの国と地域でゲイシャが育てられていますが、様々な果実味と華やかさはパナマ産のゲイシャが卓越しており、根強い人気があるのも頷けます。
ゲイシャの他にもブルボンやカトゥーラ、パカマラなども栽培されており、パナマのテロワールならではの上品な甘みと酸味を楽しむことができるでしょう。
格付け
パナマのコーヒー豆は栽培されている標高によって3段階に格付けされています。
標高が高いほど高品質と評価され、風味の豊かなコーヒーになります。
等級表記
標高
SHB
1350m〜
HB
1050〜1350m
EPW
900〜1050m
概要
国名:パナマ共和国
首都:パナマシティ
人口:4,351,000人
面積:75,520k㎡
言語:スペイン語
宗教:キリスト教
年間コーヒー生産量:6,900t
Lineup of Panama
過去に販売していたパナマのコーヒーはこちら
LA ESMERALDA / PANAMA
ラ エスメラルダ / パナマ
ピーチや紅茶のような風味と心地よい余韻
COUNTRY:COSTA RICA
生産国:コスタリカ
コスタリカは中央アメリカの南部に位置する小さな国です。
国名である「Costa Rica」はスペイン語で「豊かな海岸」を表しています。
その名の通り、太平洋やカリブ海、アンデス山脈などの豊かな自然環境と、北米と南米を繋ぐ場所として集まる様々な生態系によって形成される世界屈指の自然大国です。
1948年には「兵士よりも多くの教師を」というスローガンで軍隊を撤廃。 軍事予算の大半を医療福祉に回すことで安定した社会を築きました。
国民一人ひとりの生活に対する満足度が非常に高いことから、世界一幸せな国としても知られています。
自然環境
コスタリカは赤道のほぼ真下に位置していることと山岳地帯が多いことから寒暖差のある場所を確保しやすいことや、熱帯気候で十分な降水量を確保できることでコーヒー栽培がしやすい環境が整っています。
また、活火山が数多く存在するコスタリカでは、火山性の肥沃で保水性の優れた土壌が広がっているため、質の高いコーヒーを生産する環境として理にかなった場所と言えるでしょう。
生産形態
コスタリカのコーヒー生産といえば「マイクロミル革命」です。
生産者自身が小さな生産処理機を導入し、栽培から精製までを管理するという動きを指します。
これにより品質の高いコーヒーを生産する農園が増え、小規模農家ながらに農園単位でのロット形成も増えてきています。
さらにインフラ設備も発達しており、コーヒー生産がしやすい体制が整っています。
収穫期には季節労働者を雇ってピッキングすることで、雇用を生み出す取り組みも成されています。
味わい
高品質なコーヒーの生産に力を入れているコスタリカではアラビカ種以外の生産が法律で禁止されています。
生産されているコーヒーの9割以上がカトゥーラ・カトゥアイで、甘味と酸味のバランスが優れたコーヒーが多いです。
また、コスタリカにはCATIE(カティエ)と呼ばれる種子研究所・種子バンクがあり、そこで開発された実験的な品種を植えている地域もあります。
さらに、独自の「ハニープロセス」という精製方法があり、甘みやフルーティさを際立たえることもできるため、一言でコスタリカのコーヒーと言っても多種多様な味わいがあります。
格付け
コスタリカのコーヒー豆は生産された地域の場所と標高によって格付けされています。
太平洋側
等級表記
標高
SHB
1200〜1650m
GHB
1000〜1200m
HB
800〜1000m
大西洋側
等級表記
標高
HGA
900m〜
MGA
600〜900m
LGA
150〜600m
内陸
等級表記
標高
MHB
500〜1000m
上記の格付けの基準に満たない標高のコーヒー豆は低価格で国内消費されます。
概要
国名:コスタリカ共和国
首都:サン・ホセ
人口:5,154,000人
面積:51,100k㎡
言語:スペイン語
宗教:キリスト教
年間コーヒー生産量:88,200t
Lineup of Costa Rica
過去に販売していたコスタリカのコーヒーはこちら
AGRIVID / COSTA RICA
アグリビット / コスタリカ
バランスの良い甘みとピーチのような果実感
PROCESS:ANAEROBIC FERMENTATION
精製方法:アナエロビック ファーメンテーション
アナエロビックファーメンテーションとは、ナチュラルやウォッシュドなどの精製処理の際、意図的に嫌気性発酵(無酸素状態での発酵)を行う精製方法です。
まず前提として、コーヒーはコーヒーチェリーを収穫してから生豆の状態にする過程で、どの精製方法においても発酵のプロセスを経ています。
この際の発酵は好気性発酵と呼ばれるもので、空気(酸素)を好む微生物の働きによってミューシレージを分解・除去することを目的としています。
しかしながら発酵がコーヒーにもたらす影響は単にミューシレージの除去に留まらず、ナチュラルやハニーなどのプロセスにおいては、ベリーやカシスを思わせるような独特なフレーバーを生み出すことがあります。
このように発酵が生み出すフレーバーに着目し、これまでとは異なる発酵のアプローチでて近年注目されているのが、アナエロビックファーメンテーションです。
好気性発酵とは反対に無酸素状態で発酵を促す嫌気性発酵は、ベリーやバナナを思わせる特異なフレーバーが生まれ、個性的な風味を得ることができます。
しかしながら、その反面品質管理が非常に難しく、腐敗まで進んでしまい風味が損なわれるといったリスクもあります。
精製方法はウォッシュド、ナチュラル、ハニー / パルプドナチュラルそれぞれの乾燥工程の前段階において、通常は好気性発酵で果肉やミューシレージを乾燥させるところ、無酸素状態での嫌気性発酵を行い、その後乾燥、脱穀と進んでいきます。
無酸素状態のタンクに数日間つけ込み発酵させるというのが一般的ですが、漬け込む時間や方法などは各生産者ごとにさまざまで、基準や方法論が確立しているとはいえません。
またスタンダードなアナエロビックファーメンテーション以外にも、以下の通りいくつか種類があります。
・カーボニックマセレーション
タンク内に炭酸ガスを入れ、酵素により発酵を促す方法です。
これによりバナナやイチゴのような香りを伴い、甘みを強く出すことができます。
この方法はワインの醸造で見られるもので、ボージョレ・ヌーヴォーをはじめとするフランス ブルゴーニュ地方の醸造方法として知られています。
・ダブルファーメンテーション
その名の通り2回に分けて嫌気性発酵を行う方法です。
よく見られる例として、1回目は酵母をアルコール発酵、2回目は乳酸菌を添加して発酵、といった形でそれぞれ別の発酵を促すことで、通常発生し得ないような風味や複雑さを獲得するとった例が見受けられます。
アナエロビックファーメンテーションは歴史的にはまだ浅く、各生産者による試行錯誤が繰り返されている段階です。
行き過ぎたファーメンテーションに対し疑念の声があることも事実ですが、コーヒーの可能性を広げより多くの選択肢を与えられるという点で、これからがますます楽しみな精製方法です。
Lineup of Anaerobic fermentation
現在販売中のアナエロビックファーメンテーションのコーヒーはこちら
FINCA CALAHUTE / GUATEMALA
フィンカ カラウテ / グアテマラ
インパクトのあるシナモンや桜餅のような風味
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Washed
ウォッシュドについて
Natural
ナチュラルについて
Honey / Pulped Natural
ハニー / パルプドナチュラルについて
PROCESS:HONEY / PULPED NATURAL
精製方法:ハニー / パルプドナチュラル
クリーンさと果実感のある風味を持ち合わせたハニー(パルプドナチュラル)。ウォッシュドとナチュラルの中間のような精製方法です。
またコスタリカではハニー、ブラジルなどの南米ではパルプドナチュラルと呼ばれ、ハニーはミューシレージの除去率により、 ホワイトハニー、イエローハニー、レッドハニー、ブラックハニーといった呼称で呼び分けられています。
収穫されたのち、以下のようなプロセスを経て、私たちのもとに届きます。
1. 収穫・皮むき
完熟豆のみを収穫し、「パルパー」と呼ばれる果肉を取り除く機械にコーヒーチェリーを入れ、果肉を取り除き種だけの状態にします。
収穫から時間が経過するにつれ果肉が発酵していくことから、収穫同日に果肉を除去することが望ましいとされています。
2. 乾燥
果肉を取り除いた種には「ミューシレージ」という、糖分を含んだぬめりのある膜が付いています。
このミューシレージを残したまま、乾燥棚やマットの上で数週間にわたり乾燥させます。
ハニーではこの工程での乾燥方法や、どの程度ミューシレージを除去した状態で乾燥させるかで上述のように区別されています。
3. 脱穀
豆には「パーチメント」と呼ばれる殻が付いているため、機械にかけて脱穀し生豆の状態にします。
脱穀が完了した段階で収穫したコーヒーチェリーから20%程度の重量となり、10kgのコーヒーチェリーから2kg程度の生豆がつくられることになります。
元々はナチュラルでの精製よりも乾燥時間を短縮することを目的にブラジルで開発された精製方法ですが、近年ではCup of Excellenceで高い評価を得るケースが出始め、追随する生産者が増えてきています。 2024年のコスタリカ Cup Of ExcellenceではDon Cayito農園のハニープロセスのゲイシャが93.62点を記録するなど、ナチュラルやウォッシュドを凌ぐ点数をたたき出しており、注目の精製方法と言えるでしょう。
Lineup of Honey and Pulped Natural
過去に販売していたハニー / パルプドナチュラルプロセスのコーヒーはこちら
AGRIVID / COSTA RICA
アグリビット / コスタリカ
バランスの良い甘みとピーチのような果実感
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Washed
ウォッシュドについて
Natural
ナチュラルについて
Anaerobic Fermention
アナエロビックファーメンテーションについて
PROCESS:NATURAL
精製方法:ナチュラル
果実感のある風味が特徴のナチュラル。ウォッシュドに比べ風味が強く出る反面、品質管理が難しい精製方法です。
水を必要としないことから、エチオピアなどの水源の乏しい地域で多く取り入れられています。
主な生産国はブラジル、エチオピア、イエメンなどで、雨期と乾期がはっきりと分かれ、乾燥のための平坦な土地がある国で伝統的に発達してきました。 なお近年ではより個性的な風味を求め、意図的にナチュラルプロセスを採用する生産者も増えています。
収穫されたのち、以下のようなプロセスを経て、私たちのもとに届きます。
1. 収穫・乾燥
完熟豆のみを収穫し、コーヒーチェリーのまま乾燥棚やマットの上で数週間にわたり乾燥させます。
ブラジルでは広大な敷地でコーヒー栽培を行う大農園が多く、機械による収穫なども行われていますが、手作業での収穫が一般的です。
また乾燥工程での水分量管理を誤ると発酵が進みすぎ品質低下を招く恐れがあるなど、コントロールが難しい工程です。
2. 脱穀
チェリーが十分に乾燥したら、果肉とパーチメントを取り除きます。
豆には果肉だけではなく「パーチメント」と呼ばれる殻が付いているため、機械にかけて脱穀し、生豆の状態にします。
脱穀が完了した段階で収穫したコーヒーチェリーから20%程度の重量となり、10kgのコーヒーチェリーから2kg程度の生豆がつくられることになります。
これまでナチュラルでつくられたコーヒーは、乾燥工程での微生物の影響などにより、エタノールのような発酵臭を伴うものが散見されていました。
しかし近年では各生産者が丁寧な乾燥を行うなど品質の向上に励み、発酵臭がなくグレープやワインを思わせる良質な風味のコーヒーが増えています。
また水の使用量が少なく環境負荷が小さいことから、伝統的にウォッシュドを生産していた国でもナチュラルに取り組む事例が増加しており、 ゲイシャ品種で有名なパナマでもナチュラルプロセスの生産が進むなど、さらなる広がりを見せています。
Lineup of Natural
現在販売中のナチュラルプロセスのコーヒーはこちら
LOS ALTIPLANOS / NICARAGUA
ロス アルティプラノス / ニカラグア
落ち着いたベリー感とバランスの良い甘み
BUZIRA CWS / BURUNDI
ブジラ ウォッシングステーション / ブルンジ
ベリーや青リンゴのような果実味
RWENZORI CWS / UGANDA
ルウェンゾリ コーヒーウォッシングステーション / ウガンダ
ブドウのような果実感とラベンダーのような華やかさ
KARAMO / ETHIOPIA
カラモ / エチオピア
フローラルな香りとトロピカルフルーツやベリーのような果実感
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ウォッシュドについて
Honey / Pulped Natural
ハニー / パルプドナチュラルについて
Anaerobic Fermention
アナエロビックファーメンテーションについて
PROCESS:WASHED
精製方法:ウォッシュド
クリーンで爽やかな味わいが特徴のウォッシュド。
品質が安定しやすく、スペシャルティコーヒーにおいて最もポピュラーな精製方法で、コロンビア、中米諸国、東アフリカなどの国で多く生産されています。
収穫されたのち、以下のようなプロセスを経て、私たちのもとに届きます。
1.収穫・皮むき
完熟豆のみを収穫し、「パルパー」と呼ばれる果肉を取り除く機械にコーヒーチェリーを入れ、果肉を取り除き種だけの状態にします。
収穫から時間が経過するにつれ果肉が発酵していくことから、収穫同日に果肉を除去することが望ましいとされています。
2. 粘液質(ミューシレージ)除去
果肉を取り除いた種には「ミューシレージ」という、糖分を含んだぬめりのある膜が付いています。
ミューシレージは種に強く付着しており、簡単に除去することはできませんが、機械による除去または、発酵槽に漬けてミューシレージを弛緩させ除去します。
なお発酵槽に漬けてミューシレージを除去する方法を「Fully Washed(フリーウォッシュド)」と呼び、意図的に機械による除去方法と区別する場合もあります。
発酵槽ではミューシレージが酵素と微生物により分解され、そこで生じる酸や糖質が風味に影響を与えていると言われています。
3. 水洗
発酵が完了したら、水でミューシレージを洗い流します。ここでしっかりと洗い切ることで、雑味のないクリアな風味に仕上がります。
水洗に時間をかけすぎると発酵臭が豆に付着する場合があるため注意が必要です。
4. 乾燥
水洗した豆を乾燥場に移し、天日干しによる乾燥もしくは機械にかけて乾燥させます。
天日干しではコンクリートやレンガ、網の棚の上に広げて1週間程度で水分値12%程度まで乾燥させるのが一般的です。
過度な乾燥は欠点豆や割れ豆の増加につながり、反対に乾燥が不十分な場合はカビの発生や品質の劣化が進むことから、乾燥のコントロールは非常に重要な工程のひとつと言えます。
5. 脱穀
豆には「パーチメント」と呼ばれる殻が付いているため、機械にかけて脱穀し生豆の状態にします。
脱穀が完了した段階で収穫したコーヒーチェリーから20%程度の重量となり、10kgのコーヒーチェリーから2kg程度の生豆がつくられることになります。
ウォッシュドは歴史的にみると、山の斜面での栽培など乾燥スペースが少ない地域で、水源のある場合に行われてきた精製方法です。
近年では設備の拡充などにより、これまでナチュラルプロセスが主流だった国でもウォッシュドによる精製が行われるなど、選択肢の広がりが見られます。
それに伴い排水に含まれる微生物による環境汚染など課題もありますが、一部の国では排水の浄化池がつくられるなど、様々な対策が取られています。
Lineup of Washed
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TEMBO TEMBO / TANZANIA
テンボテンボ / タンザニア
柑橘や洋梨、ピーチのような果実感
EL SUYATAL / NICARAGUA
エル スヤタル / ニカラグア
毎日飲んでも飲み飽きないクリーンなコーヒー
MALACARA / EL SALVADOR
マラカラ / エルサルバドル
ストーンフルーツやオレンジのような甘み
ROSAS PATA / PERU
ロサス パタ / ペルー
甘みとコク、温度変化による様々な果実感
EL POTRERO / COLOMBIA
エル ポトレロ / コロンビア
上質なトロピカルフルーツの華やかさとこっくりとした甘み
FINCA CONSOLAPAN / MEXICO
フィンカ コンソラパン / メキシコ
温度変化によって柑橘やベリーのような味わいの変化を感じる
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ナチュラルについて
Honey / Pulped Natural
ハニー / パルプドナチュラルについて
Anaerobic Fermention
アナエロビックファーメンテーションについて
Grand Reopening and 7th Anniversary.
2020年秋 グランドリオープン
新しく焙煎所と店内飲食スペースを併設
この度、既存店の隣に焙煎所を拡張します。今まではスタンディングだったお店に椅子に座ってコーヒーが楽しめるスペースを設けます。
またテラス席も拡大しますので、天気の良い日は鎌倉の風を感じながらコーヒーやスイーツが楽しめます。
お陰様でTHE GOOD GOODIESは10月で7周年となります。
街の片隅で、皆様の一日が豊かになるよう丁寧に珈琲を淹れて「良い一日を」と送り出してきました。
これからも末長く、より新鮮な珈琲を楽しんでいただきたいとの想いでコーヒー豆を焙煎するロースタリーとレストスペースをご用意します。
地元の方も鎌倉を訪れた方にも、様々な用途でゆったり過ごしていただけるような場所づくりをしてゆきたいと考えております。
より良い一日を過ごしていただけますように、
いつもの変わらない場所を提供できるように、
常に発展し続けていきたいと考えておりますので、今後ともご愛顧賜りますようお願い申し上げます。
_ 2020/11/01更新
11月6日(金) 13:00-20:00 プレオープン
11月7日(土) 8:00-18:00 グランドオープン
【リオープン後の営業時間について】
OPEN : 8:00-18:00(平日・土日祝)
CLOSE : 水曜日
_
THE GOOD GOODIES
HP: https://thegoodgoodies.jp
ONLINE SHOP: https://thegoodgoodies.shop-pro.jp
神奈川県鎌倉市御成町10-1
TEL : 0467-33-5685
OPEN : 9:00-18:00 (9月現在短縮営業)
CLOSE : 水、毎月最終火曜日