COUNTRY:KENYA

生産国:ケニア
ケニアはアフリカ東部に位置する国です。
周辺国と比べて経済発展が進んでいて、アフリカ最大規模の港を有することで東アフリカ諸国の玄関口としての役割も担っています。
国の都市部は栄えている一方で、街の外には山岳地帯や砂漠、サバンナなどのアフリカらしい大自然が広がっています。
そのような大自然を観光資源としても活用し、キリンやゾウなどを間近で見るサファリツアーが人気です。
国の主要産業は農業で、ケニアで暮らす人々の多くは農業を営んでおり、主に紅茶やコーヒーなどの嗜好品を生産しています。

自然環境
国が赤道直下に位置していることと、国土の大部分を標高1000m以上の高地が占めているという2つの理由によって、寒暖差が激しい地域が多い傾向にあります。 さらに、豊かな水源と地域特有の赤粘土質の土壌が合わさることで、世界中を魅了するケニアならではの独特な味わいが作り出されています。

生産形態
コーヒー生産は大小様々な農家がコーヒーチェリーをファクトリーと呼ばれる設備に持ち込むのが一般的な流通の流れです。
ファクトリーで水洗処理が施された後に輸出業者などの手に渡ります。
そのため、他のアフリカの生産国と同様に、複数の生産者のコーヒーが混合された状態で1つのロットが形成されます。
ファクトリーは精製を行うだけでなく、各農家に対する指導も行っています。
除草や剪定、施肥などの細かな指導が徹底されていることで品質向上に繋がっています。

味わい
ケニアの代表品種といえばSL28とSL34です。
大粒でジューシーな明るい酸味としっかりとしたボディが特徴で、ケニアらしい味わいを形作る人気の高い品種です。
かつてケニアに存在していたスコットラボラトリーというコーヒー研究所で選抜された品種で、優れた風味を保ちつつ栽培環境に適応するように改良された非常に優秀な品種でもあります。
風味はSL品種と比べると劣りますが、生産性が高く病耐性に優れたルイル11やK7、バティアンなども生産されており、これら複数の品種が混合して1つのロットが形成されています。

格付け
ケニアのコーヒー豆はスクリーンサイズ(コーヒー豆の粒の大きさ)で格付けされています。

等級表記 スクリーンサイズ
AA スクリーンサイズ17〜18(6.8mm以上)
AB スクリーンサイズ15〜16(6.0mm以上6.8mm未満)
C スクリーンサイズ15(6.0mm未満)
E 異常に大きなサイズ
TT 風圧で飛ばされた
軽量で密度の低いコーヒー豆
T コーヒー豆の割れた破片
微細豆や未熟なコーヒー豆
PB ピーベリー(丸豆)

日本国内ではAAランクまたはABランクのコーヒー生豆が輸入されます。
近年ではAAランクよりもABランクの方が複雑な香味があると見直されつつあり、ABランクのコーヒー豆を好むロースターも増えています。

概要
国名:ケニア共和国
首都:ナイロビ
人口:53,010,000人
面積:583,000k㎡
言語:スワヒリ語、英語
宗教:伝統宗教、キリスト教、イスラム教
年間コーヒー生産量:34,500t

 

Lineup of Kenya
過去に販売していたケニアのコーヒーはこちら

KAMUNYAKA / KENYA
カムンヤカ / ケニア
グレープフルーツのような酸味、とろりとした質感