COUNTRY:PERU
生産国:ペルー
ペルーは南アメリカの西部に位置する国です。
世界で最も多様性のある国と言われ、文化や伝統、言語も様々。 観光地としても有名で、マチュピチュやナスカの地上絵などの世界遺産も数多く存在しています。
また、山岳地帯、砂漠、ジャングルといった多種多様な自然環境が広がっており、それによる豊かな生態系も特徴です。
主な産業は鉱業ですが、恵まれた自然環境を活かしてコーヒー生産も行われています。
ブラジルとコロンビアの影に隠れてあまり目立ちませんが、生産量は世界9位のコーヒー大国です。
自然環境
ペルーは国をアンデス山脈が縦断しており、主にその山岳地帯の周辺でコーヒー栽培を行っています。
寒暖差によりクオリティの高いコーヒーを生産できる他、広大な土地によって生産量を確保できるのはペルーの強みと言えるでしょう。
コーヒーの研究機関が無く、スペシャルティコーヒーという市場においては周辺国に遅れを取っていますが、ポテンシャルの高さから今後のさらなる進化が期待されている生産国です。
生産形態
生産形態は小規模農家が大半を占めており、農協に持ち込むのが一般的です。
雨季と乾季がはっきりとしないためウォッシュドプロセスが採用されることが多く、ビニールハウス内の乾燥テーブルや機械で乾燥させることが多いようです。
ペルーのコーヒー生産の特徴として、化学薬品を一切使わないオーガニック製法のコーヒーを多く生産しており、オーガニックコーヒーの生産量は世界トップレベルです。
味わい
品種は主にブルボン、ティピカ、カトゥーラなどが育てられています。
中南米らしい丸みのある甘みと柑橘やナッツを思わせる風味が特徴です。
ペルーにはコーヒーの研究機関が無く品種の特定が進んでいる途中ですが、ゲイシャ種に似た華やかなフレーバーを持つコーヒーが発見され、注目を浴びています。
また、ウチュニャリコーヒーと呼ばれるコーヒーがあり、ハナグマという動物にコーヒーチェリーを食べさせ、排泄したものを採取することで作られるもので、独特な風味が感じられるそうです。
格付け
ペルーでは、検査する300gのコーヒー豆の中の欠点豆の量、検査時の機械使用の有無によって格付けされています。
等級表記 | 欠点豆数と機械使用の有無 |
ESHP | 欠点豆数10以下 機械式選別機 + 電子選別機 + ハンドピック |
ES | 欠点豆数11〜40 機械式選別機 + 電子選別機 |
MCM | 欠点豆数41〜70 機械式選別機 × 2 |
MC | 欠点豆数71〜100 機械式選別機 |
上記の基準に満たないものは規格外品として、国内で消費されます。
概要
国名:ペルー共和国
首都:リマ
人口:33,720,000人
面積:1,285,000k㎡
言語:スペイン語、ケチュア語
宗教:キリスト教
年間コーヒー生産量:365,582t
Lineup of Peru
過去に販売していたペルーのコーヒーはこちら
ROSAS PATA / PERU
ロサス パタ / ペルー
甘みとコク、温度変化による様々な果実感