COUNTRY:PANAMA

生産国:パナマ
パナマは中央アメリカに位置する、北アメリカと南アメリカを繋ぐ国です。
東西に伸びるパナマの中心には国を貫く巨大な運河があり、大陸を回り込むことなく太平洋とカリブ海を船舶で結ぶ重要な場所として役割を果たしています。
運河による収入と金融業で潤っているパナマは、国の中心地には高層ビルが立ち並んでいます。
その一方で国土の80%は山岳地帯と熱帯雨林に覆われており、その約半分は自然保護区域に指定されています。
隣国コスタリカと同様、北米と南米から集まる豊かな生態系が特徴です。

自然環境
国の大半を山岳地帯が占めているので、コーヒ栽培に適した昼夜の寒暖差が激しい場所が多く存在します。
また、肥沃な火山性の土壌、豊富な雨量、多くの特殊な微気候などの環境に恵まれており、それらが合わさることで世界を代表する高品質のコーヒーを生産することができます。
近年ではコーヒー農園の周辺で観光地開発が進み、農地が脅かされることで生産量は減少傾向にあるようです。

生産形態
栽培は小中規模の家族経営農園が一般的です。
農園のオーナーは裕福な方も多く、収穫時には多くの季節労働者を雇って収穫することも少なくありません。
経済的に恵まれた国なので、優れた生産処理場が備わっていたり、インフラ設備も整っているので、労働環境はとても良いと言えます。
パナマのコーヒー栽培のもう1つの特徴としてトレーサビリティの精度の高さがあります。
細かく管理が行き届いている農園では、生産されたコーヒーの農園の畑の区画まで遡ることができます。

味わい
パナマを代表する品種といえばゲイシャです。
栽培するのが難しく、育てる生産者が少なかったため、以前はあまり注目されていませんでした。
しかし、2004年の「Best of Panama」というパナマの品評会に出品されたゲイシャ種のコーヒーが大きな注目を浴び、素晴らしいカップクオリティを秘めた品種として有名となったのです。
現在では多くの国と地域でゲイシャが育てられていますが、様々な果実味と華やかさはパナマ産のゲイシャが卓越しており、根強い人気があるのも頷けます。
ゲイシャの他にもブルボンやカトゥーラ、パカマラなども栽培されており、パナマのテロワールならではの上品な甘みと酸味を楽しむことができるでしょう。 

格付け
パナマのコーヒー豆は栽培されている標高によって3段階に格付けされています。
標高が高いほど高品質と評価され、風味の豊かなコーヒーになります。

等級表記 標高
SHB 1350m〜
HB 1050〜1350m
EPW 900〜1050m

 

概要
国名:パナマ共和国
首都:パナマシティ
人口:4,351,000人
面積:75,520k㎡
言語:スペイン語
宗教:キリスト教
年間コーヒー生産量:6,900t

 

Lineup of Panama
過去に販売していたパナマのコーヒーはこちら

LA ESMERALDA / PANAMA
ラ エスメラルダ / パナマ
ピーチや紅茶のような風味と心地よい余韻