PROCESS:HONEY / PULPED NATURAL

精製方法:ハニー / パルプドナチュラル

クリーンさと果実感のある風味を持ち合わせたハニー(パルプドナチュラル)。ウォッシュドナチュラルの中間のような精製方法です。
またコスタリカではハニー、ブラジルなどの南米ではパルプドナチュラルと呼ばれ、ハニーはミューシレージの除去率により、 ホワイトハニー、イエローハニー、レッドハニー、ブラックハニーといった呼称で呼び分けられています。
収穫されたのち、以下のようなプロセスを経て、私たちのもとに届きます。

1. 収穫・皮むき
完熟豆のみを収穫し、「パルパー」と呼ばれる果肉を取り除く機械にコーヒーチェリーを入れ、果肉を取り除き種だけの状態にします。
収穫から時間が経過するにつれ果肉が発酵していくことから、収穫同日に果肉を除去することが望ましいとされています。

パルパー

2. 乾燥
果肉を取り除いた種には「ミューシレージ」という、糖分を含んだぬめりのある膜が付いています。
このミューシレージを残したまま、乾燥棚やマットの上で数週間にわたり乾燥させます。
ハニーではこの工程での乾燥方法や、どの程度ミューシレージを除去した状態で乾燥させるかで上述のように区別されています。

乾燥

3. 脱穀
豆には「パーチメント」と呼ばれる殻が付いているため、機械にかけて脱穀し生豆の状態にします。
脱穀が完了した段階で収穫したコーヒーチェリーから20%程度の重量となり、10kgのコーヒーチェリーから2kg程度の生豆がつくられることになります。

脱穀

元々はナチュラルでの精製よりも乾燥時間を短縮することを目的にブラジルで開発された精製方法ですが、近年ではCup of Excellenceで高い評価を得るケースが出始め、追随する生産者が増えてきています。 2024年のコスタリカ Cup Of ExcellenceではDon Cayito農園のハニープロセスのゲイシャが93.62点を記録するなど、ナチュラルやウォッシュドを凌ぐ点数をたたき出しており、注目の精製方法と言えるでしょう。

 

Lineup of Honey and Pulped Natural
過去に販売していたハニー / パルプドナチュラルプロセスのコーヒーはこちら

AGRIVID / COSTA RICA
アグリビット / コスタリカ
バランスの良い甘みとピーチのような果実感

 

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