PROCESS:NATURAL

精製方法:ナチュラル

果実感のある風味が特徴のナチュラル。ウォッシュドに比べ風味が強く出る反面、品質管理が難しい精製方法です。
水を必要としないことから、エチオピアなどの水源の乏しい地域で多く取り入れられています。
主な生産国はブラジルエチオピア、イエメンなどで、雨期と乾期がはっきりと分かれ、乾燥のための平坦な土地がある国で伝統的に発達してきました。 なお近年ではより個性的な風味を求め、意図的にナチュラルプロセスを採用する生産者も増えています。
収穫されたのち、以下のようなプロセスを経て、私たちのもとに届きます。

1. 収穫・乾燥
完熟豆のみを収穫し、コーヒーチェリーのまま乾燥棚やマットの上で数週間にわたり乾燥させます。
ブラジルでは広大な敷地でコーヒー栽培を行う大農園が多く、機械による収穫なども行われていますが、手作業での収穫が一般的です。
また乾燥工程での水分量管理を誤ると発酵が進みすぎ品質低下を招く恐れがあるなど、コントロールが難しい工程です。収穫・乾燥

2. 脱穀
チェリーが十分に乾燥したら、果肉とパーチメントを取り除きます。
豆には果肉だけではなく「パーチメント」と呼ばれる殻が付いているため、機械にかけて脱穀し、生豆の状態にします。
脱穀が完了した段階で収穫したコーヒーチェリーから20%程度の重量となり、10kgのコーヒーチェリーから2kg程度の生豆がつくられることになります。

パーチメント

 

これまでナチュラルでつくられたコーヒーは、乾燥工程での微生物の影響などにより、エタノールのような発酵臭を伴うものが散見されていました。
しかし近年では各生産者が丁寧な乾燥を行うなど品質の向上に励み、発酵臭がなくグレープやワインを思わせる良質な風味のコーヒーが増えています。
また水の使用量が少なく環境負荷が小さいことから、伝統的にウォッシュドを生産していた国でもナチュラルに取り組む事例が増加しており、 ゲイシャ品種で有名なパナマでもナチュラルプロセスの生産が進むなど、さらなる広がりを見せています。

 

Lineup of Natural
現在販売中のナチュラルプロセスのコーヒーはこちら

LOS ALTIPLANOS / NICARAGUA 
ロス アルティプラノス / ニカラグア
落ち着いたベリー感とバランスの良い甘み

BUZIRA CWS / BURUNDI 
ブジラ ウォッシングステーション / ブルンジ
ベリーや青リンゴのような果実味

RWENZORI CWS / UGANDA 
ルウェンゾリ コーヒーウォッシングステーション / ウガンダ
ブドウのような果実感とラベンダーのような華やかさ

KARAMO / ETHIOPIA
カラモ / エチオピア
フローラルな香りとトロピカルフルーツやベリーのような果実感

 

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